介護施設でのセラピー③<アニマルセラピー・症例>

昨日のブログから引き続き、今日は犬を用いたアニマルセラピーに関してです。

今日はいくつかの症例をご紹介したいと思います。

以下、岡山県で活動されている、介護高齢者ドッグセラピー協会による症例を抜粋します。

症例1
普段は意欲低下の状態で呼びかけにも反応せず、表情もないYさん(86歳男性)。
セラピードッグと対面したところ、頭を撫でたり足を揉んだりして可愛がる様子を見せた。発語は見られないものの、触りたいという意識は見られた。

症例2
車椅子で生活していてほとんど喋ることもないTさん(91歳男性)。
「おいで、おいで」の仕草を見せる。セラピードッグそれぞれの自己紹介ボードを見せると、「かわいいね。女の子か?」と気に入った様子をみせた。あやすように喋ったり、首輪を外してあげようとしたり、笑顔を見せた。

症例3
「私はアホじゃ、どうなってもええ」と自分への否定的な言葉がでやすく、介護拒否も出やすいMさん(77歳女性)。
セラピードッグと接すると「おりこうさん」とにこやかに犬を可愛がる様子を見せた。次第に「ダメじゃねえな」と前向きな発言も出るようになり、以前はしなかったあいさつをするように。

これらの症例は認知症患者様のものです。 

この文面だけですと、

「単に癒されているだけなのでは?」と思われる方も多いと思います。

では、その科学的根拠がどこにあるのか?

実際にドッグセラピーを用いたテストの結果が残っています。

それはまた明日。