東京・大阪・宮城で1万人規模の抗体検査実施予定

来月より、複数自治体の住民約1万人を対象に、抗体検査を行うと加藤厚労相が表明しました。

感染者が多い東京と大阪、少ない宮城を対象にするといった話が出ているようです。

抗体検査、実は献血された血液で500検体ほど行われていたそうですが…

ここで使われた検体キットは複数種あり、

1つの検体に対して陽性判定・陰性判定ともに出てしまったりなど、

抗体検査キットに関しては種類によりまだまだ確実な結果が出ないという状況だと思います。

テレビなどでは500検体のうち0.6%が陽性だったと報じていましたが、

この数字も上記の状況の中なので、確証はないと思っています。

そもそも、献血された血液というのも日赤で保管されているものですし、

献血としての血液は健康状態が良好の方のものが前提なので、

ランダムな検体抽出という状態ではありません。

この状況下でどうやって抗体検査を実施していくのか。

更に確証あるデータをとるためにはどうすればよいのか。

ある新聞記事で見たのですが、

今月下旬にもアメリカの会社で開発された抗体検査キット2種が日本へ入ってくるようなんです。

厚労相が表明した来月からの抗体検査にこの2種が使用されるのか、

それはどこにも明記されていませんでしたが、この2種であると極めて確証高いデータがとれるのではないかと思います。

臨床用検査機器や検査薬を手掛けている、アメリカのオーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス社のものです。

ここで開発された2種のキットはそれぞれ役割が異なっており、

1つは感染初期に、もう一方は感染後期以降に有効だそうです。

そして、最も重要である、「特定の抗原を認識する性質」としては、

ありとあらゆる検査を繰り返した結果、双方100%との事(陽性結果を100%陽性だという保証はしていません。)

この2種の抗体検査キットが来月の検査に使用されるのであれば、

かなり高いデータが得られるのではないでしょうか。