職場の人間関係を円滑にするために

離職理由の一位は人間関係

介護職の離職理由の一位は「人間関係」であり、他の業界と比べても高いと言われています。

要因として考えられることのひとつが、介護の職場環境。
介護職に従事するスタッフの7割以上が女性で、年代は40代前半を中心に20代〜60代までと幅広い層が一緒に働いているのが特徴です。

相手の心の機微に敏感な女性が多いことで、利用者の心に寄り添うケアができるメリットがある反面、職場の人間関係という点においては、女性特有の気遣いが必要な場面もあるでしょう。

また、幅広い年代層が同じ職場にいることで、年代による価値観の相違が生まれ、意見をまとめるのが難しいという面もあるようです。

積極的なコミュニケーションを苦手とする介護スタッフ

介護スタッフまたは介護スタッフを志す方の資質として【積極的なコミュニケーション】を不得手とする人が多いのも、人間関係が離職理由の一位に上がる要因のひとつです。

仕事柄、相手の思いを汲んで対応する【受け身のコミュニケーション】は得意ですが、自分の意見や考えを「上手く相手に伝える」ことを苦手とする人が多く、結果、誰にも相談できずに不満を溜め込んでしまい、本人の中で我慢の限界がきて、退職の意思を告げる、というパターンになりがちです。

八楽舎で取り組んでいること

当社も女性の多い職場です。
女性スタッフ全員が、小さなお子さんを持つ母親でもあるので、出社せずに自宅作業OKとする「リモート勤務」を推奨しています。

通常の仕事のやり取りにはスマホのメッセージを使っており、毎日、相当な頻度の会話が交わされています。相手の顔は見えずとも、信頼関係が築けているので、まるで社内で会話をしているかのように円滑なコミュニケーションが取れています。

実は今回、さらにお互いの特性を知ることで、より業務が効率化できるようにと、ある研修を社員全員で受講してきました。

その研修とは・・・「ストレングスファインダー初級研修」

ストレングスファインダーとは、アメリカの組織コンサルティング会社であるギャラップ社が「人は自分の弱みを改善するよりも、自分の強みに意識を向けそれを活かすことで最大の能力を発揮する」という考え方に基づき開発したツールで、Webサイト上で177個の質問に答えていくことで、自分の強みを知ることができるものです。

社内メンバー全員で受講し、自分の資質とあわせてメンバーの資質を理解することで、お互いの強みを活かし、業務を円滑に遂行することが可能となります。個々の強みを理解することで、考え方や進め方の違いを批判しあうのではなく、強みとして活用しあう。弱みを補いあうことで大きなシナジー効果が期待できます。

参考)ストレングスファインダーとは

さて、ストレングスファインダー研修を受けた当社社員に、チーム間コミュニケーションにおいてどのような変化が現れ始めているのでしょうか。

次回ブログでは、ストレングスファインダーについてさらに詳しくお話しいたします。どうぞお楽しみに。