新型コロナウイルスが猛威を振るっています。
3月10日現在で世界の102か国で感染が確認、
感染者はイタリア・韓国・イランの順に多く、特にイタリアとイランの感染者数の増加は著しいものがあります。
遡る事2月中旬より、厚生労働省は特別養護老人ホームやグループホーム含む高齢者施設へ向け、
新型コロナウイルスの対策徹底に関する通知を定期的に出しています。
簡単に内容を抜粋しますと、
ⅰ:高齢者はコロナ感染すると重篤化しやすいと言われる。
高齢者施設において感染経路を遮断するためには、
病原体を①持ち込まないこと
②持ち出さないこと
③拡げないこと
ⅱ:高齢者施設などの場合、こういった流行性の感染症は施設内から新たに発生して拡がる事は非常にまれであり、
主に施設外から持ち込まれるケースが大半を占めるため、
新規入所者はじめ面会者、実習生等、施設内に入る際には厳重な注意が必要である事
ⅲ:基本的な予防(咳エチケット、アルコール消毒、正しい手洗い等)の徹底
などが記載されています。
しかしながら、名古屋市ではデイサービスでの集団感染が発生、
市川市では福祉事業所でのクラスター感染も発生しているように、
感染経路が特定できない感染者も増えている中で、
どれだけ徹底したとしても「感染しない」という保証はありません。
親族との面会を禁止・制限を設けたり、
ボランティアの入室を禁止、地域交流会なども中止になるなど、
感染防止のための措置と分かってはいるものの、
あらゆる行動や活動が制限される事で生じる、
利用者の大きなストレスも新たな問題として今後出てくるのはないでしょうか。
コロナ感染を防ぐための措置により「安全」と、
それに伴う「ストレス」の均衡を図る事は、
施設職員の方々にとっても非常に難しい問題だと思います。
1日でも早く、コロナの流行が終息を迎え、事態が収束する事を願うばかりです。