今日の夜に審議会が開かれ、早ければ今日中にレムデシビルが新型コロナウイルスの特効薬として承認されそうです。
レムデシビルは、もともとはエボラ出血熱の治療薬として開発された抗ウイルス薬。
ウイルスを複製する物質を阻害する効果があります。
(この、「複製する物質」というのは限定されており、
限定された中にコロナウイルスも含まれる、というニュアンスです)
この効果によりコロナウイルスの増殖を抑え、症状を改善させる期待されています。
通常でしたら申請から承認まで1年ほどかかるそうですが、
海外での承認を条件とした「特例承認」を適用する見込みで、
審査期間を大幅に短縮するそうです。
レムデシビルともう一方でアビガンの使用に関して、世間でも専門家の間でも様々な論議が交わされています。
アビガンは主に軽症患者に対して一定の効果が認められているものの、
重症化した患者には大きな効果が見込めない事が今までの経過で分かってきました。
それに対しレムデシビルは重症患者の症状を緩和させる効果が認められているらしく、
こちらの承認が優先されたと思われます。
初期の患者に対しても効果が認められた、という報告もありました。
ただ、アビガンも国内で4月下旬時点で2000例以上の使用例があり、
軽症患者に対して有効というデータもある事から、
国は5月中の承認を目指しています。
レムデシビル、アビガンともに副作用の心配がありますが、
1日も早く承認され、必要な患者様に届く事を願います。